オーバードライブAMPの製作

  はじめに
10年位前友人に頼まれてハンドメイド プロジェクトの記事のエフェクター10数種類を製作したことがありました、この時はギターの音をひどい波形に歪ませて使用することに驚き、どうしてあのような波形の音がいいのか理解できませんでした。
そして今回またひょんなことからエフェクターを製作 することになりました、 どのようなエフェクターにするのか迷いましたが、基本となるのはオーバードライブかなと勝手に解釈しました、よって設計、製作はオーバードライブに決まりです。 3種類の回路を考えました、出来るだけ簡単な回路にして誰でも製作できるようにしました。
それぞれの回路は音に個性があり一度使用したら手放せなくなります。

 設計目標
 1 高入力インピーダンス
 2 低出力インピーダンス
 3 広帯域 (狭帯域にするのには簡単に出来る)
 4 低ノイズ
 5 素子にはなるべく多くの電流を流す
 6 信号経路にはなるべく電解コンデンサーを使用しない
      
電解コンデンサーはよい音質のものが少ないからで、逆にこのコンデンサーを色々取り替えれば、自分の好みに合った音が発見できるかもしれません。

写真と回路図 1

写真と回路図 2

写真と回路図 3

  電源
電源はACアダプター専用とし電池は使用していません、電池は使えば使うほど電圧、電流が低下して音質がどんどん悪化してしまいます。

 使用部品
抵抗やコンデンサーや配線材料も音作りには重要です、今回は抵抗はカーボン、コンデンサーはフィルムタイプと一般的なものを使用しました、高価な部品が高音質とは限りません。
入出力の切り替えにはリレーを使用していますがこれはシールドの効いた良いスイッチが入手できなかったのでこのようになりました、増幅率が大きいので入出力が接近すると発振の危険があります。

  調整
オシロスコープと発振器が必要です。
トランジスターの動作点はサイン波形を入力した時に波形の上下が同時、または非対称にクリップし始める所に設定します。(FETのドレイン抵抗、トランジスターのベースバイアス抵抗を調整する)

これが私の 使用している測定器です、25年以上も前に購入したり自作した物ばかりですが、現在までほとんど故障もせずに使いつずけています、メンテナンスはちゃんとやっています。

 おわりに
無調整で製作できるように選別したトランジスターやFETや抵抗のキットも検討中です。

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