シャシー内部写真
写真と実体配線図とは違いが有ります。 写真の方は行き当たりばったりで配線しましたので良くない所もあると思います、実体配線図の方は電源トランスや出カトランスをノグチトランスに変更しています、電解コンデンサーも22uFはブロック型に替えました、またアースポイントや整流管の位置も異なります。 どちらも参考程度に見ていただければと思います。
AC100V回路は信号回路とできるだけ離し、シャシーの隅を這わせます。 フューズや電源スイッチも電源トランスの近くにします。
電源トランスの右側に平滑用の電解コンデンサーを置きます、整流管は電源トランスの近くに置いたほうが良いと思います、本機の場合は穴が空いていたのでこの様にしました。
配線ははじめにヒーター配線をします、ヒーター配線は二本の線をより合わせてシャシーの隅を這わせます。 信号線とはできるだけ離して下さい、接近する場合は平行に配線しない様にします。
ヒーター配線が終わりましたら次にアース回路を配線して下さい。 本機は1点アースではありません、理由は入出カジャックが絶縁タイプでは無いからです、しかしノイズは十分小さいです。 1点アースにする時はジャックを絶縁タイプにして下さい。
これらの配線が終わりましたら、今度は入力側からCRを取り付けて行きます。信号の流れに沿って配線すればOKです。
AC100V回路、整流、平滑回路、増幅回路とはっきり分けて、それぞれが入り乱れて配線しないようにして下さい。 入力は電源トランスから離れた所にして下さい、また入力と出カは接近しないような配置にして下さい。
出力管カソード抵抗にホーロー型を使いましたが、セメント抵抗でもOKです、回路図では250Ω/5Wになっていますが、手持ちの都合で300Ω/10Wを使いました。 バイパスコンデンサーは33uF/50Vで良いでしょう、カソード抵抗は発熱しますから少し離してください。
抵抗は手持ちの物を使いましたので金被、酸金、カーボンとばらばらです。 6V6の第一グリッドに付ける1.5KΩの抵抗(寄生発振防止用)はソケット(5pin)に直接半田付けして下さい。
このシャシーは深さが浅いので0.1uF(赤色)を立てて付るとシャシーに当たってしまいますので寝かして取り付けています。
下の写真は0.1uF/600Vです、円筒形の物は昔のオイルコンデンサー、下の物はフィルムコンデンサーです、同じ600V耐圧ですが大きさが違います、どちらを使ってもOKです。
製造されてから長い年月が経ったビンテージ物のオイルコンデンサーは絶縁不良に注意してください、出カ管のグリッドに使う物は必ず絶縁不良の無い物を使用して下さい。 絶縁が悪くて出カ管のグリッドにプラス電圧が掛かると、過大なプレート電流が流れて球の寿命を縮めることになります。
--戻る--