拡大写真





真空管のソケットを取り付けるアルミ板は写真の様にL型に加工して取り付けます、大きさは5cmx4.5cm位です、また振動などでソケットから外れないように上図 右のような真空管押さえ板を作っても良いと思います、このアルミ板は1mm厚のアルミ板を切って作ります。 ソケットの取り付け位置は真空管を取り替える時、裏板に当たらないように、少し余裕を持って寸法を決めて下さい。真空管ソケットからシャシー裏板間は7cm位離せば大丈夫です、写真を参考にして下さい。 シールドケース付きソケットにした場合はもう少し余裕が必要です、シールドケースが入らない、また外れないと言うことが無いように、必ず確認して取り付け位置を決めて下さい。 本機は真空管にシールドは必要ありません振動で抜け落ちないようにする為に使うだけです。
穴あきプリント基板は5mm位のスペーサーでシャシーから浮かせて取り付けて下さい、LEDは小さな基板に半田付けし、その基板を接着剤でシャシーに貼り付けています。




アースは基板のところから入出力ジャック」の所へ1mmのメッキ線(銅線)でアース母線を張ります。
真空管ヒーター配線は150mAしか電流が流れませんので太い線でなくても良いと思います。ヒーターは4番pinがアース、5番pinにプラス12Vを加えます。(この方が合理的な配線が出来る) 回路図では5番pinがアース、4番pinがプラスになっていますが、どちら側がアースでもプラスでもかまいません。

真空管ソケットの取り付けは配線し易い様な向きにして下さい、取り付け向きが悪いと部品が取り付けにくかったり点検しにくかったりします。
出力側のフィルムコンデンサー1uFは耐圧の高い物を使いましたが、電源電圧が12Vですから余裕を見て25V以上の耐圧があればOKです。このコンデンサーには信号が通りますから良質の物を使ってください。 その他の電解コンデンサーは一般的な物を使いました。 レギュレーター7812周りのコンデンサーは0.1uF〜0.01uF 耐圧50VのセラミックコンデンサーでOKです。
抵抗は信号の通る所は金属皮膜型を使いましたが、カーボン1/4W型でもOKです、カーボン抵抗は癖も無く、私は悪い抵抗だとは思いませんが・・・ (癖があったほうが良い?)

穴あきプリント基板には上図の様に配線用のpinを立てて、後からでも配線出来るようにしてあります、このpinは1mmのメッキ線(銅線)を1センチ位に切り、下をほんの少し曲げてL型にします、このpinを基板の下から差し込んで下側を半田付けします。 メッキ線は細すぎてグラグラしないよう基板の穴にやっと入る位の太さにします。 こうしておけば、基板をケースに取り付けた後でも楽に配線が出来ます、配線をする時はこのpinに配線コードを巻きつけ半田付けします。 この様にしない時は長めに切ったリード線を予め基板に半田付けしておかなければなりません。 基板はサンハヤトの”ICB-86G”を半分に切って使用しました。

ケースは株式会社リード(LEAD)で型番は PS-12、寸法は100mmx65mmx140mmの大きさです。
部品リストには、電源スイッチがありますが、ACアダプターを抜き差しすればこのスイッチは要りません、また回路図にはLEDが書かれていませんが、7812の前か後で良いですから3KΩ位の抵抗とLEDをつければよいでしょう、この3KΩはLEDの明るさによって調整して下さい。
部品は回路図には書かれていない物があります、例えばネジ、長さの違うものを数種類はそろえて置きたいです、基板を浮かすスペーサー、これは5mm位の長さの物でよろしいと思います。 それから真空管を取り付けるアルミ板、ACアダプターのジャック、メッキ線、プリント基板などです。




配線および半田付けがすべて終わりましたら間違いが無いか点検します、真空管はまだ差し込まないで下さい。 初めにACアダプターを差し込んでレギュレーター 7812の出カ側に12Vが出ているかテスターで確認して下さい、確認出来ましたら今度は真空管を差し込んで音を出してみます、音が出ない、調子が悪いと言う様な時はサービスノートのページを参照して下さい、全てOKでしたらこれで完成です。
各部の電圧をテスターで測って回路図に記入しておいて下さい、また増幅率なども測定してそれらも記入しておけば、後のメンテナンスの時や故障修理の時に役に立ちます。
(2005/06/10)

--前のページに戻る--