ゲイン測定


方法その1

用意する物は、
1) 発振器またはラジカセ、信号は500Hz位の正弦波を録音したテープでもOKです。
2) VR回路、これは、真空管オーバードライブAMP サービスノートの時に製作する同じ物です。
3) デジタルテスター、またはミリボルトメーター
4) 接続ケーブル

まずラジカセとVR回路とをケーブルでつなぎ、測定しようとするFETのアンプのINに接続します。OUT側にはテスターを接続します。
ラジカセのテープから500Hzの正弦波を流し、ラジカセのイヤホン出力をテスターのACレンジではかり丁度1Vにします、次にVR回路のVRを右一杯(最大)にします、これでVR回路の出力に0.1Vの信号が出ることになります。(正確には0.1Vではありませんが)   直接、VR回路のOUT端子の所の信号を測って0.1VになるようにラジカセのVRとVR回路のVRを調整してもOKです。

この0.1Vになった信号をFETのアンプに入力しOUT側に現れた信号をテスターのACレンジで測ります、0.3Vならゲインは3倍、0.5Vなら5倍になります。 希望のゲインになるようにFETやドレイン抵抗を取り替えて調整してください。
この測定は正確な値が出ている訳ではありません、VR回路のアッテネーターの役目もテスターの測定も不正確ですが、FETのゲインの大小を調べるだけですからこれでも良いでしょう。
このゲイン測定をする時、一緒にソース抵抗の調整もしてしまえば後は基板に取り付けるだけです。





方法その2

ラジカセもテスターも使いません、WaveSpectraを使用します。
用意する物は
1) VR回路
2) 接続ケーブル
始めに上図の様に接続します、次にWaveSpectraとWaveGeneを起動します、WaveGeneは1KHzを発振させます。 WaveSpectraはオシロとスペアナを半分ずつ表示します、測定モードの表示を出し赤色で囲った部分が-20dBの表示になるように、WaveGeneの振幅とVR回路のVRで調整します。 下図参照


測定は-20dBを規準にしてここを0dBとしますと-17dBが+3dB(1.4倍)、-14dBが+6dB(2倍)、-8dBが+12dB(4倍)、0dBが+20dB(10倍)、となります。 だんだん何を言っているのか解からなくなって来ました、頭がおかしくなりそうですからこの辺で止めます。 まだ大丈夫の人はもう少し考えてください。 こちらの方が「ゲイン測定1」よりも正確に測定できると思います。  測定は下図の様に繋げて行います。 ミリボルトメーターが有ればこんなめんどうなことをしなくてすみます。

この様に測定をしながらFETのゲインの丁度良いと思う物を探します。

めんどうでしたら、2SK-30AGRのドレイン抵抗に1KΩ〜2KΩをくっ付けておけばよいでしょう。 最初からそう言え!!

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