真空管ディストーションAMP サービスノート 

真空管ディストーションAMP < DS-L5 >を製作したが音が出ない、調子が悪いと言う時に見て頂くページです。

用意するもの
1)  テスター ・・・・・・・・・・・・・・ アナログ、デジタルのどちらでもOKです。
2)  信号の出るもの ・・・・・・・・ 発振器またはCDやラジカセでもOK
3)  VR回路 ・・・・・・・・・・・・・・・下の写真の物です。
4)  シグナル トレーサー ・・・・パソコンオシロアダプターまたは下の写真の物でOKです。
5)  クリスタルイヤホン ・・・・・・シグナル トレーサーで使います。
6)  接続ケーブル、各種

      VR回路                  シグナル トレーサー


発振器または、ラジカセのイヤホン端子と、図1のVR回路をケーブルで接続します。
発振器または、ラジカセから音(音楽でも信号音でもOK)を出します、音の大きさは適当に、VR回路のボリュームで調整する、あまり大きくしない。
ラジカセ+VR回路+エフェクターを下図の様に接続してください。




音が出ない、または故障してしまったと言う時、最初にACアダプターの電圧が正しく出ているか確認します。 ACアダプターがOKでしたら次に三端子レギュレーター7812のOUT側に+12Vが出ているかテスターで確認します、もし+12Vが出ていなければ7812の不良またはDCジャックの半田付け不良を疑ってください。
電源回路がOKでしたら次に真空管のヒーターが点灯しているか確認してください、明るい所ですと点灯しているのが見え難いかもしれません、点灯していなければ真空管のヒーター断線が考えられます。 ヒーターpinは3番と4番です。

ここまで正常でしたら次に、シグナルトレーサーのみの虫クリップをDS-L5のアースにはさみます、DS-L5の電源を入れます、シグナルトレーサーの針先をA点に当てて音が出るのを確認します。 ここで音が出なければ入力ジャックの配線間違えまたは半田付け不良を疑います。
A点で音が確認出来ましたら次にB点で音が出るか確認します。 ここで音が出ない時はB点の電圧をテスターで測ります、B点の電圧は6.7V位出ていれば正常だと思われます、電圧が出ていなければドレイン抵抗2KΩの断線を疑います。 電圧は出ているが異常に低い場合はFETの不良かもしれません、また電圧が異常に高い(12V位ある)時はFETの半田付け不良、またはソース抵抗100Ωの断線または半田付け不良の可能性があります。 C点の電圧は0.17V位です。

B点までOKでしたら次にD点にシグナルトレーサーの針先を当てて音が出るのを確認します。 ここに音が出なければ12AL5不良かもしれません。 入力信号が小さい時は信号音は歪んではいませんが、入力信号がある程度大きいと歪んだ音が聞こえます。 オシロの波形では下側がクリップした波形が出ています。

D点までOKでしたら次はE点で音が出るか確認します、音が出なければ12AL5不良かも知れません。 入力信号が小さい時は信号音は歪んではいませんが、入力信号がある程度大きいと歪んだ音が聞こえます。 オシロの波形では上下がクリップした波形が出ています。

E点で音が確認出来たら次はF点にシグナルトレーサーの針先を当てて音が出るか確認します、もし音が出なければ、E点からF点までの間を調べます、VRやフットスイッチの配線間違いかも知れません、また半田付け不良の可能性もあります。
F点で音が出てAMPをつなぐと音が出ないと言う時は、出カジャックの半田付け不良、または接続ケーブルの不良を疑います。


ザーと言うノイズがうるさい位に大きい
普通に作っていただければノイズは全く出ないと思います、それでもザーと言うノイズが大きい場合は、FET回路を調べ直して下さい。

ブーンと言うハム音が出る
アースが確実に取れているか(しっかりシャシーにアースされているか)確認して下さい。
H点をオシロまたはパソコンオシロで当たりリップル波形が出ていないか確認して下さい。

出カ電圧が低い
この場合は真空管のばらつきが大きい可能性があります。 手許にあった数本の12AL5を差し替えて調べましたら、出カ電圧は100mV〜200mVのばらつきが有りました。調べたのは全て新品の物です。


DS-L5-FF2の電圧値

テスターで測定した電圧値を載せました。 この値近辺であれば大体正常だと思います、10%位の違いはOKです。 大きく離れた電圧値の時はもう一度回路を見直して下さい。
ACアダプターからの入力電圧は、DC15V以下ですと7812の出カが安定化しない場合があります、15V〜18V位の電圧が適当だと思います。



(2005/12/10)

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