パワーAMPのクリップ波形

アンプのクリップ波形を載せているところがあまり見当たらないので写真を撮ってみました。

下の写真のAMPはフェンダー5E3と同じ回路ですが出力管は6L6GCに変更してあります (6V6を持っていない)。 周波数は1KHz、負荷は8ohmのダミーロード(擬似抵抗)をつけて測定しました。
中の写真はクリップをはじめた時のもので上下がほぼ対称になっています。 右側の写真は入力信号を上げて行った時のもので、少し波形は悪いですが矩形波に近い形です。
このまま入力を上げて行っても出力は増加せず逆に減少して行きます、出力管にもストレスが掛かって寿命をちじめることになりますから、このままの状態を長くつずけるのは良くありません。



下の写真 左は6GW8シングル ギターAMPで出力は3Wです、中の写真は下側が先にクリップをはじめていますが、出力管カソード抵抗を調整すれば、もう少し対称に近くなるようにすることが出来ます。 皆さんはこのような非対称波形のほうが好みではないでしょうか。
右側はそのまま入力信号を上げていった時のものです。



下はビーム管 KT-88シングル ステレオAMPのクリップ波形です。



下は三極管 6EW7シングル ステレオAMP、出力1.8Wのクリップ波形。



下の写真 左はフェンダーSL-15DXIIで20cmのスピーカー一発が付いた小型のICアンプです、内臓されたエフェクターを切り離せないので波形が少し悪いです、中の写真はクリップをはじめたところですが波形の立ち上がりと、立ち下りの途中に少し曲がりがあります。 右側の写真はそのまま入力を上げていった時のもので、上下のラインが少しにじんで太くなっていますがこれはオシロの輝度を上げ過ぎたからです。


真空管のP-Pアンプと、シングルアンプそれからICアンプのクリップ波形を載せてみましたがいかがでしたでしょうか。
(2003/11/15)

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