一石ブースター&バッファーAMPの製作 < BS-1T >
FET1石の簡単なブースター&バッファーAMPを紹介します。
出力にトランスを使用しましたが、理由は”音質が微妙に変わる”を期待したからです。
トランスを入れて音質の変化を楽しむというのは、ブラック コーヒーにミルクを入れて味の変化を楽しむ感じに似ています。(勝手に想像しました) さて肝心の音はまろやかな音に変わったでしょうか?
万能基板に組んでテストしましたがケースに入れて完成はしていません。
G=緑 R=赤 W=白
電源電圧 9V 006P
増幅率 4倍
無歪最大入力 400mV
回路説明
FETで増幅してトランス(サンスイ ST-23)を入れただけです。 FETは2SK-246を使いましたが、2SK-30Aでも良いと思います。 スイッチを付けてトランスとダイレクトの出力切り替えをしています、これでトランス有りと無しの音質の違いがわかるかも知れません。 どちらか片方だけで良いのなら、スイッチはつけなくても良いでしょう。
LEVEL VRも付けましたが、これも必要なければ付けなくてもOKです。その時はVRの代わりに2KΩ〜10KΩ位の抵抗を付けておいてください。
電源の切り入りは、出力プラグの抜き差しで行います、電源を切るときは出力プラグを抜いてください。
LEDには1mAの電流を流しています、明るくはありません、LEDの電流制限抵抗9KΩは、私の持っているLEDに合わせたものでLEDが変わればこの抵抗値も変わります。
本機はバッファーAMPとして使用しても良いと思います。
トランス一個のエフェクター
もっと簡単にトランスの音を楽しみたいのなら、エフェクターの後に下図のトランスの回路を入れて見ると面白いと思います。ゲインは少し下がります。入力側に0.1uF〜1uF位のコンデンサー(いま巷で流行っているビンテージ物)を入れても良いかもしれません。
出力側のRは2KΩ〜10KΩの抵抗を付けてください。
ここに接続するエフェクターの出力インピーダンスは低い方がよいと思いますが、あまり気にせずに、色々なものを繋げて試して下さい、接続するだけで微妙?に音が変わるエフェクターです??
接続例 ギター+エフェクター+トランス(本機)+アンプ+スピーカー
トランス付きディストーションAMPの製作 < DS-1T >
前回のブースター&バッファー回路と同じものですが、ダイオードを付けて、ディストーションAMPにしました。トランスが付いていなければ、<DS-F1>と同じ回路です。 DS-F1はゼロバイアスでFETには10mA位電流を流していましたが、DS-1Tは2mA位しか電流を流していません。 出音は違うと思います。
万能基板に組んでテストしましたがケースに入れて完成はしていません。
<DS-1T>
電源電圧 9V 006P
増幅率 50倍
回路説明
FETで約50倍増幅しゲルマダイオードでクリップさせています、クリップに必要な入力電圧は5mV位です。
クリップ用のダイオードにシリコンタイプを使った場合は15mV位の入力電圧が必要になります。
クリップが非対称になるように、ダイオードを2個、直列に使っても良いと思います、またコンデンサーの後に1KΩ〜2KΩ位の抵抗を入れても良いかもしれません。 その辺は音を出しながら色々変えて見ても面白いでしょう。 1uFのコンデンサーも、もう少し小さくしてもよいでしょう、低域の周波数特性が変わりますから、音も変わります。(低音が少なくなる)
またトランスが必要なければ取り外しても良いと思います。 トランスとダイレクトを切り替えるスイッチをつけても良いかもしれません。
<DS-2T>
DS-2Tはクリップダイオードをトランスの二次側に入れたものです、DS-1Tと音は微妙に違うかも知れませんが、聞き比べていないので違いはわかりません。
(2004/12/15)
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