フットスイッチ
LED付きフットスイッチ(F-SW)回路の簡単なものを思いつきましたので紹介します。
F-SWを踏んだ時、LEDが点灯する回路は色々発表されていますが、トランジスター等を使わないで点灯させるには、図1の回路がよく使われていました。 しかしこの回路はバイパスした時でも回路が繋がっていますので、あまり好まれません。
その理由として、音質が劣化する、高域が減衰する等と言われていますが、AMPの入力インピーダンスが極端に低くない限りは、そのようなことは無いと思います。
回路説明
図2が今回考案した回路です。(すでにこの回路が発表されていたら ゴメン)
INから入った信号はAMP、VRを通りOUT側に出て行きます、一方、Vccから入力された電流はRを通りLEDを発光させます。
今度はスイッチをバイパス側に切り替えた時、信号はINからOUTに直に出力されます。 OUT側のスイッチはLED側に倒れていますから、Vccからの電流はLEDを通らずにD2、D1に流れるようになります。 (バイパス時LEDは消えている)
これで6pinのスイッチでトランジスター等を使用せずにLEDをON、OFFする回路が出来上がりました。
使用するLEDは高輝度タイプの物が良いでしょう、また抵抗RはVccが9Vの時は10KΩ、3Vの時は3KΩを使いました、この時LEDには約1mAの電流を流しています。
注意
LEDは光っているのがはっきり確認出来ますが、非常に明るくはありません。 (Rを小さくすれば明るくなります) LEDと抵抗は色々テストして一番見やすい明るさの物にして下さい。
D1、D2は1S1588等のシリコンダイオードを使用してください。
ダイオードは三本以上直列にするとLEDが消えません。
出力信号は、0.6V位までは全く減衰しませんから、ダイオードD1、D2を入れた影響はありません。 0.6V以上では、信号の上側がクリップします。 このことから信号の出力電圧が0.6V以上ある場合は、この回路は適当では有りません。
VRの抵抗値にLEDの明るさは関係有りません。
VRにはわずかに電流が流れます。
この回路を使う場合、エフェクターの電源電圧は3Vが最適です。 また、出力がダイオードクリップ回路になっているものもOKです。
電源電圧が3V以上で、出力電圧が0.6V以上ある場合は、VRの前に抵抗を付けて出力電圧を下げればOKです。
本回路は、制限が多くてあまり実用的では有りませんが、よろしかったら試してください。
(2004/03/01)
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