スピーカーBOX内蔵型真空管ギターAMPの製作

今回はスピーカーBOXの中にAMPを内蔵した一体型の真空管ギターアンプを製作します。
入力感度が低いので前段にブースターかエフェクターが必要です。
部品庫(ジャンク箱)のなかを調べてみましたら小さなトランスやシャシーがありましたからこれで小型のアンプを製作してみます、出力は3Wですが家庭での練習用に使うのであればこれでも十分でフルボリュウムにしたらうるさいくらいの音量で鳴ります、 使用する真空管は一本だけなのでこれ以上簡単なAMPはありません。



使用したスピーカーBOXは古いステレオのもので16cmが一個ついていました、AMPの出力が小さいので音圧レベルの高いものが良いと思います、スピーカーBOXの重心が下へくるようにAMPは下側に取り付けます。 入力ジャックとレベルVRそして電源インジケーター用のLEDはBOX上面につけました、この部分はシールド線で配線します。
回路はMJ無線と実験の本の中に新井 晃氏が発表されている6GW8シングルAMPがありましたのでこの回路を参考にさせていただきました。
電源トランスは260V-40mAです、出力トランス(5.6Kohm : 8ohm)とチョークトランス(1.5H)は昔の真空管テレビからはずしたものでシングルAMP用です。 トランス類を新たに購入するのであれば電源トランスの二次側は230V-60mA位のものの方が良いと思います、また出力トランスは一次インピーダンスが7K〜10Kohm位のものを、チョークトランスは10H位の物の方が良いでしょう。
カップリングコンデンサー0.1uFはスピーカーが小型なので0.01uF位の方が良いかもしれません。

出力管カソード回路にスイッチ(S1)をつけてカソードNFBのON,OFFを行っています、K-NFBが OFF の時はパンチの効いた元気のある音がします、またK-NFBが ON の時はやさしい感じの音になります、音の違いがはっきりわかるほどの差があります。


入出力特性はK-NFBなしの時65mV入力で出力が3W、残留ノイズ0.5mV、K-NFB有りの時250mV入力で出力3W、残留ノイズ0.3mVです、またダンピングファクター(DF)はK-NFBなしの時 0.125 (f=1KHz RL=8ohm ro=64ohm) K-NFB有りの時 DF=2 (ro=4ohm)です、なおカソード負帰還量は約8.5dBでした。
K-NFBの調整はSP端子に8ohmのダミー抵抗とミリボルトメーター(テスターでもOK)を接続しスイッチ(S1)をアース側に倒してしておきます、INから信号を入れメーターを振らせます、S1をK-NFB側に切り替えた時メーターの針が下がればOKです、 逆に電圧が上がる方向に針が振れる時には発振していますので出力トランス二次側の線を入れ替えます。(0ohmがアース8ohmがSP側なら8ohmをアースして0ohmをSP側にする)

出力管カソード抵抗300ohmは酸金5W形を使用しましたがセメント抵抗の方が小型で良いでしよう、またこの抵抗を170ohmに変更すれば最大出力が約4.2WにUPします。
  シャシーは20cm x 11cmのものを使用したので上面は写真のようになりました、磁気シールドのされていないトランスなので配置には注意しなければなりませんその為出力トランスは側面に取り付けました、見栄えが悪いですがスピーカーBOXの中へ入れてしまうのでこれで良しとします。


シャシーは既にトランスと電解コンデンサー等の穴があいていましたのでこの様になりましたがもっと良い配置があると思います。
異常に背の高いブロック型電解コンデンサーですがこれは昔の中古品を使った為です。
写真ではシャシーの色が違っていますが同じ一台のAMPです。


(2002/10/10)

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