5MHH3 差動ラインアンプ

双三極管5MHH3を使用した差動ラインアンプを製作します。
4RHH2、5MHH3、5J6などは真空管TV時代のチューナー管で直線性やノイズ特性などが良好です。真空管規格表を見ると5MHH3は二つのカソードが繋がっていて、差動アンプにピッタリの真空管ということが分かります。ヒーター電圧が4.75Vですが、直流点火で使用しますから使い難さはありません。使用ソケットは7pin、ヒーターpin番号は3,4pinです。
本機は最初回路図(設計図)を描いただけでしたが、HPにアップするのでしたら特性データーも採らなければなりませんから、バラック的なものですが片チャンネルだけを製作してみました。内容は4RHH2差動ラインアンプとほとんど同じですから、B電源やヒーター電源はそちらから引っ張ってきて使いました。 電源トランスやリップルフィルター用のトランジスターなどは手持ちにあった物を使いましたのでこの様になりました。調整箇所はほとんどありませんがヒーター電圧が9.5Vになる様にRH 10Ω/10Wの抵抗を増減してください。製作要領は4RHH2差動ラインアンプの製作のページを参照してください。







測定
下図が実測した周波数特性と歪率特性です。 周波数は5Hz〜550kHz -3dB、歪率は100Hz、1kHz、10kHz共良く揃っていて好ましい特性です。 残留ノイズは入力ショートで200μV以下でした。




(注意) 本ページと同じものを製作し同じ結果が出なくても当方はその責任を負いません。本ページには高い電圧を扱っている所があります、ショートや感電等の事故で人体への損傷、障害、死亡また火災等が起きてもその責任を負いません。

4RHH2 差動LIN AMPの製作のページへ